創業祭では沢山のご来店有難うございました!
これからも、西陣織の帯や“特別な”色無地など、美しいお品を探して皆様のお目にかけたいと思っております。
こちらは、「三眠蚕糸の色無地」です。
通常、四回眠った繭を使用するところを、三回眠った時点で起こすため、普通の絹糸よりも細い糸が取れるのだそうです。
織物におきましては、小粒の繭を使い、細い糸で織り上げるというのは、大変な手間がかかると聞きます。
そういった手間のかかる白生地は染め上がりや発色も良いのだそうです!!
着物の文化で驚きますのは、絹糸へのこだわりや、織り方にしても染め方にしても刺繍にしても、一つ一つの技術に深さがある事です。手を動かしている内に発見される新しい織り方、染め方、絞り方、縫い方、なのだと思います。
長年の様々な人々の発見が製品の一つ一つに凝縮されていると言えるかもしれません。
こういった工場発信の“手から発見される文化”というのは、これからも注目していきたいです。
また、創業祭も149周年を迎えまして、来年は一つの節目の年になりそうですので、私自身も手足を使って、何かを見つけ出していきたい、と思います。