浴衣の反物をスタンドカラーシャツに仕立ててみました(^O^)!
落語や観劇・観光・ちょっとしたお散歩など、今までの着物をより様々なシーンでご活用いただける和の商品はできないだろうか?というのが呉服店として商品開発をするにあたっての思いでした。
今回は、形こそ和装の形ではなく、洋装のものですが、着物文化に親しみのある方にも、着物を着用する機会のない方にもどなたにもお勧めできるシャツになったと思います!
襟はスタンドカラーで仕立てました。
着物においても、小紋や紬、浴衣は普段着というジャンルに分類されています。
普段着という言葉から言えますのは、
お茶碗や畳やコタツのように、平凡に実用されるものであることに必然性を感じます。
ですので普段着の着物は、誰もがどこでどのように着ていても、当たり前のことのように、着用されているという所にその本来の意味があると言えると思います。
柳宗悦さんは「用の美」ということを仰ったそうですが、
それこそ、
急須は当たり前のように台所にいることが出来ますし、茶碗も、湯呑みも、お箸も、当たり前のようにテーブルの上に並ぶことが出来ます。
こういった実用のものは、当たり前のように自然に使われている事が素晴らしいと思います。
今では「着物」というと、例えそれが小紋や紬のような、普段の着物と呼ばれるジャンルであっても、
どうしても構えて着るもの、着付けや襟合わせを常に気遣うものであり、つまり平凡で実用の用の美を満たしうる物から離れているのが着物の実状だと思います。(ましてや昨今の暑さですと尚更、難しくなってきています。)
まだまだ、当たり前のように着られるものというと語弊があるかもしれませんが、
引き続き、和服を普段の日にもっと着用する機会の増えるような考え方・見せ方・そして商品開発を進めていく必要があると思っております。