本日は「江戸刺繍」の職人さんの工場見学に行ってきました!
日本刺繍は産地ごとに分けると大きく三つです。
江戸刺繍・京繍・加賀繍です。
江戸刺繍といっても、現在は作家さんを除くとほとんど僅かばかりの職人さんしか残っていません。
23区内で有数と言っていいほど数えるばかりですが、その中で作家さんではなく職人さんとして活動している方を探すのは至難なのですが、
今回、何とか見つけ出して見学することが出来ました。
今回、拝見した刺繍作品です。「宝尽くし」の図案が可愛らしいです。
出来上がった商品は全て納めてしまいますので、施した刺繍の着物が、職人さんの手元に残ることが殆どないのだそうです。
アルバムに今まで手がけた作品を残されていて、そちらを拝見しましたが、
作品を写真で見る限り、とても腕の良い職人さんです。
5代続く職人さんの家系だそうで、他の工房などに修行に行ったりすることなく、一子相伝で刺繍技術を学んできたそうです。
刺繍職人さんが減ってしまった一因として、絢爛豪華なフォーマルの着物の生産が激減したことにあると思います。
振袖や留袖・訪問着などに華麗な刺繍や、大名行列や茶屋辻のような壮大な染めを施すことが余り無くなった為、職人さんの仕事も減少の一途を辿ったようです。
しかし、着物の生産が今よりずっと盛んだった20年前・30年前にかなり高い技術を必要とする刺繍仕事をこなされてきた方なので、
腕が抜群に良いと思いました!
近日中に何か発注したいと考えておりますので、
引き続き、江戸刺繍のご報告いたします!